METHOD（メソッド）は、新興の商社でございます。日本の商社の歴史を振り返りますと、商社は日本の歴史と密接に関わっており、その時代で必要とされる役割を果たし、一方で商社斜陽論、不要論など冬の時代とされる厳しい時期の中でもビジネスモデルを進化させ、常に変化を遂げてきた企業形態であると認識しております。

いつも時代であっても、どんな環境を置かれようとも、その「存在意義」を思考し、生き残りを懸けて取り組まれた日本を代表する商社の歴代のリーダーの方々に対し、私自身尊敬の念を抱きます。そして、私たちMETHODも常に自身の「存在意義、存在価値」を思考できる存在でありたいと考えております。

現代社会は人と人との関係が単純化され、一人一人の思い寄り添う事が難しい社会だと私は思います。特に人間を「勝ち・負け」「有能・無能」「常識・非常識」「価値あり・なし」という判断軸でとらえる風潮が強く、そういう「空気」から来る強い同調圧力のもと、個々の思いは軽視されがちです。

しかし、そうではなく社会の構成員一人一人が、個々の思いで繋がれる関係性、互いの「夢」に寄り添える関係性こそが、社会の真の豊かさに繋がるのではないかと私たちは思うのです。

絵空事でもなく綺麗事でもなく、そのような社会に一歩でも近づく為に、私たちは、どのような事業を創るべきか。どのように社会と関わるべきか。必死で考え続けています。しかし、その答えはまだ出ていません。

どんな時代であろうとも、どんな環境に置かれても、私たち一人一人が己の思いに、誠実に、忠実に、愚直に事を全うする事は簡単な事ではありません。諦めずに追求し続けること、考え続けること、思いを持ち続けることが重要だと私は信じます。

その為にはこれまでの歴史を肝に銘じ、これからの未来に思いをはせ、目先の利害関係にとらわれる事なく、100年の大計を胸に抱いて、METHOD株式会社の舵取りを進めて参ります。

末筆となりますが、出会う事が出来た皆様一人一人とのご縁を大切にしながら、微力ながらも理想の社会に向けて努力できるという事に、心より感謝申し上げます。

METHOD株式会社
代表取締役
馬場大地